星北便り

【環境編 第2回】日本のゴミ問題!

2020/09/05 UP新着情報

札幌市 不用品回収 不用品処分

昨今ごみ問題についてニュースやSNSで取り上げられることが多くなっています。
ごみ問題は日本だけでなく、世界的に起こっている問題なんです。
日本でも大量のゴミが発生していますが、ゴミの量が問題となっていること、またそれに対しどのような取組が行われているかを知ることも大切です。
今回は日本のゴミ事情と自分たちができる対策について紹介します。

 

1. 日本のゴミ問題

ごみ問題は経済発展の度合いや処分するための土地の確保、振り分けられる予算などによって国ごとに事情が変わります。廃棄物の管理システムに関しては大きく分けて4つの段階に分けられることができ、日本は段階の3の「ゴミ削減と3R導入の段階」と言われています。

段階1:公衆衛生の段階 - ゴミが収集される
段階2:環境保全の段階 - ゴミが適切に埋立処分される
段階3:ゴミ削減と3R導入の段階 - ゴミが中間処理される(資源化、焼却による埋立量の削減)
段階4:循環型経済の構築の段階 - 資源管理による持続可能な社会

・段階1:公衆衛生の段階
世界のゴミ管理が遅れている国や地域ではゴミの収集が組織的に行われずに各自でそのあたりに捨てたりしているところもあります。まずは組織的にごみを収集するというシステムが整うと次の段階に移ります。
・段階2:環境保全の段階
集めたごみを適切な場所に埋め立て処理されるという段階です。陸地では穴を掘って埋めたり、海辺や水辺では埋め立てて陸地として活用するという方法があります。
・段階3:ゴミ削減と3R導入の段階
「ごみの削減」に向けた取り組みが行われます。
日本では3R(リデュース、リユース、リサイクル)が推進され、ごみの削減が推奨されていきます。また、ごみをそのままの形で埋めるのではなく、焼却できるものは焼却してから埋め立てるといったことが実施されます。
・段階4:循環型経済の構築の段階
ごみを「資源」として活用し、循環型の経済を構築することが可能となっていきます。
日本は3段階目から4段階目に向けて動いている途中です。

ゴミ削減と3R導入

日本ではそれぞれの地方自治体がごみの削減に取り組んでおり、さらに3Rについても注力しています。3つの「R」とは「Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)」の頭文字を表し、限りある資源の採取を抑えて環境負荷を減らした循環型社会を実現するためのキーワードです。プラスチックは捨ててしまえばごみとなってしまいますが、分別し再利用すれば資源にもなります。この3Rはどれもプラスチックごみを出さないための工夫であり、これを意識することで海洋プラスチックごみ削減にも繋がるのです。
例えばリデュースは、レジ袋を使用しないためにマイバックを持参することや、使い捨て食器や容器の使用を減らすことを目的としています。
リユースはボディソープやシャンプーなどもともとの容器に詰め替え、再使用することで廃棄されるボトルの量を減らすといった考え方です。
リサイクルはプラスチックを分別回収し、原料として再利用する方法です。
どれもちょっとした行動でできることばかりであり、私たちがすぐにでもできる削減方法でもあります。
詳しくは「3R活動推進フォーラム」をご覧ください。

 

2. 一人あたりのゴミの量

日本では高度成長経済期に「作る、増やす、捨てる」ことを繰り返し、急激に経済が成長した背景があります。この時期はごみの量が増加傾向にありましたが、近年では廃棄物管理の3段階目に突入しているということもあり、ある程度落ち着いてきています。同様に先進国と呼ばれる国では大量のごみが出ますが、ごみの発生を抑制する対策が取られていくことから、この先急激に増加していくことは少ないと考えられています。
ただし、発生するごみの量は一人あたりの所得が高くなるほど増加する傾向があり、先進国と呼ばれる国々では既に発生しているごみの量が軒並み多くなっています。
日本ではごみの量自体は先進国の中でも少ない方で、様々な取り組みを行っていることからさらに資源化などが進められると予想されています。一方で開発途上国では有機質のごみの割合が多く、廃棄物の管理が1段階から2段階目あたりにある国が多いため、今後大幅なごみの増加が考えられます。

 

3. ゴミ削減のための取組

3Rに関する法制度
3Rに関しての法制度では「環境基本法」と「環境基本計画」が元となり、以下の3つの項目が土台となっています。

  • 人類存続の基盤である限りある環境の恵沢を現在及び将来の世代が享受でき、それを将来にわたって承継すること(第3条)
  • 全ての者の公平な役割分担の下で、環境への負担の少ない持続的発展可能な社会を構築すること(第4条)
  • 国際的協調による積極的な地球環境の保全を推進すること(第5条)

循環型社会形成推進基本法
資源を再利用し、無駄をなくして余計な資源を使わないことを実現するためにできた法令です。
この法律では、以下のことが目的となっています。
「廃棄物、リサイクル対策を総合的かつ計画的に推進するための基盤を確立するとともに、個別の廃棄物、リサイクル関係法律の整備と相まって、循環型社会の形成に向け実効ある取組の推進を図る」

個別リサイクル法
各家庭、個人がリサイクルに取り組んでいくことを定めた法令です。
以下のようにリサイクルされる資源によって、それぞれ決まりが設けられています。

家電リサイクル法
家庭などで不要になったテレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機などを廃棄する際には、消費者・小売業者、製造業者の役割分担を明確にし、廃棄物の減量化やリサイクルを促進します。消費者は処分する際に費用がかかります。

食品リサイクル法
食品関連事業者などから廃棄されていく食品廃棄物の発生抑制と減量化をすることで最終処分量を減少させるとともに、肥料や飼料などとしてリサイクルを図ることを目的としています。
事業者は食品を廃棄する際に注意しなければならない法令です。

建設リサイクル法
建築物などの解体に伴い、排出される特定建設資材の分別およびリサイクルを促進することを目的としています。

自動車リサイクル法
廃車となる自動車のリサイクル・適正処理を行うため、新たなリサイクルシステムの構築を図るものです。自動車は不要になってもそのまま廃棄することはできません。たいていは業者に処理を依頼することになりますが、その処分の費用や税に関しては販売の際に徴収されていることが多くなっています。

小型家電リサイクル法
携帯電話、スマホ、ゲーム機などの小型電子機器の再資源化を促進する法律です。
これらも一般のごみと一緒に廃棄することはできません。

 

4. ごみを減らすためにできること

① 3Rの推進
・Reduce(リデュース)
製品を製造する際に使用する資源の量を減らしたり、ごみ廃棄物の発生自体を減少させることです。耐久性が高い製品を製造することや、製品の寿命を延長させるためのメンテナンス体制の整備などもこれに含まれています。私たちができるリデュースの行動は、プラスチック製のストローの使用をやめたり、自分の箸を持ち歩く、またスーパーやコンビニなどで使用するマイバッグを持ち歩くことなどがあります。

・Reuse(リユース)
一度使用した製品やその部品などを何度も繰り返して使用することです。リターナル容器や空き瓶などを捨ててしまわずにリユース回収して、もう一度使用できるようにすることや、その実現を可能にする製品の提供や修理、開発なども取り組みに含まれます。

・Recycle(リサイクル)
ごみ廃棄物を原材料やエネルギー資源として有効活用することです。
プラスチックや瓶などの分別回収もこれの重要な取り組みの一つだと言えます。

② 必要なものだけを買う
買い物する際は、本当に必要なものかどうかよく考えて購入することが重要です。余分な量や不要なものを買ってしまうと、使えるのに廃棄することとなり、ごみが増えてしまいます。
また、無駄な買い物を抑えることで生産過程のごみや廃棄物を減らすことにもつながります。

③ 食品ロスを減らす
先進国では食品ロスの問題が深刻になっています。年間2,759万トンの食品廃棄物等が出され、このうちまだ食べられるのに廃棄される食品は643万トンとされています(2016年時点)。
これは、毎日10トンの大型トラック約1,700台分の食品を廃棄していることになります。
食べられる量だけ注文する、使える分だけ購入するなど、適切な量をしっかりと判断することが重要です。

④ ボランティ活動をする
地域の取り組みや団体の取り組みとしてボランティア活動が行われていることがあります。
ごみ集めや環境問題についてのイベントなどに参加するということも、ごみの問題に対して貢献することができます。

 

5. まとめ

ゴミを減らすためには、私たち一人一人の意識が何よりも大切です。
ゴミの問題と言われても、日本で、更に自分が住んでいる地域を見ると綺麗な状態だから環境問題について考えなくなってしまいます。ですが実際に埋め立てる土地は確実に減ってきています。
そして海にゴミが流れます。海が汚染されて地球の環境で住めなくなるという最悪の未来になりかねません。
私たち一人一人が「ゴミを増やさない」「3R」を意識するというのが大事になります。
弊社ではできる限り、リサイクル化を行っております。
不用品の回収というのは環境問題に直に関わっており、世界的な情勢などの情報が集まってきます。少しでもゴミを減らせるよう最大限努力しております。皆様も一人一人がゴミを減らす、増やさない意識を持って生活してみてください!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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